一級建築士資格独学散歩道

一級建築士資格取得までの道のりを散文的に綴ります。

一級管工事施工管理技士試験を受けてきました

 一級管工事施工管理技術士の試験を受験してきた。一級管工事施工管理技術士資格は小職が務めている会社で要求されている資格なのである。そもそも、小職が勤務しているのは建設系の会社ではなく、IT系の会社である。IT系の会社では一級建築士はあまり価値のない資格なのであった。したがって、一級建築士のほうは落としても小職が黙っていれば実害はない。しかし、もし一級管工事施工管理技術士を落としたらこれは大ごとなのである。
 
 その一級管工事施工管理技術士の試験会場は水道橋近辺にある大学であった。まさに試験の日の朝、水道橋駅に降りると雨が降っている。しかし、まだ試験開始までは時間がある。9時45分入室開始である。今は9時なのでとりあえず喫茶店に退避する。そして、モーニングを食べながら昨日チェックした模擬試験の設問を再確認するのである。
 9時半に喫茶店を出て試験会場へと向かう。この近辺は空襲で焼けなかったのだろうか、道路が斜めに走っていて道に迷いやすい。どうやら、群衆の流れについていけば目的地に到着できるというわけではないようだ。iPhoneを見てもGoogleMapには目的地が示されていない。しかし、傘をさしたままiPhoneを操作するのはもどかしい。予想問題のビラをもらったついでに、優しそうなメガネの女性に試験会場がどこかを聞いてみた。
「すみません、試験会場はあっちのほうですよね」
と、私は多くの人々が向かう方向を示してみた。
「いくつか試験会場があるので・・・、受験票に書いてあるので受験票を見せていただけますか?」
やはり優しそうな声であった。
iPhoneで撮影した受験票を見せるとそこには「日本大学○○キャンパス○○号館」と記してある。
「あ、○○号館はあちらです。」
彼女が指をさしたのは私の後方約100mの地点に見える白いビルであった。そうして、私を会場の入り口まで案内してくれたのである。もらったチラシをよく見たところ、総合資格学院と書いてある。なるほど、総合資格学院は施工管理技術士資格にもそこそこ力を入れているらしい。
 
 おかげさまで難なく試験会場に無事到着したのである。そこは大学らしからぬオフィスビルのような建築物であった。しかも5スパン程度の中規模ビルである。小職が向かうべき試験部屋に着くとそこには48名ほどの座席が準備されている。自分の受験番号を入念に調べ上げ着席する。そうしたまもなく試験管がおもむろに入室してきた。今回の試験管はやたらと声がでかい。
 
 時間割では10時から午前の試験が開始され、12時30分まで続く。午後は13時45分から15時45分までである。一級建築士試験などと明確に違うのは、とにかく解答時間に余裕がありすぎるのである。通常のペースで進めると1時間で終える試験に、その2倍の時間が設定されている。しかし、途中退席の場合は試験問題冊子の持ち帰りができない。そのため、総合資格学院の受講生である小職は、我慢して最後まで残る必要があった。回答選択肢を資格学校に報告する必要があるのである。まあ、義務ではないがそう推奨されているのである。
 午前の試験は約1時間半が余ってしまう。そこで、余った時間で見直しを行い、それでも余った時間は問題の中から一級建築士試験でも出そうなものをピックアップすることにした。
 
 一級管工事施工管理技術士試験の内容は、一級建築士試験の以下の科目に該当する。つまり、
 一級管工事施工管理技術士学科試験 ≒ 一級建築士学科試験の「環境設備+施工」
なのである。
 今回受験したの試験問題の中で、一級建築士学科試験に「出題可能性」があるものと「出題された」と思われるものをピックアップした表が下記である。
問題枝
設問の主な内容
問題数
出題可能性
出題された
1~14
環境・設備に関する一般基礎
14
9(64%)
5(36%)
15~37
空調設備・給排水衛生設備
23
12(52%)
4(17%)
38~44
機材・材料・請負契約
7
0
0
 
午前合計
44
21(48%)
9(20%)
1~27
法規・品質・施工管理、機材付属品
17
5(30%)
0
18~29
関連法規
12
8(66%)
2(17%)
 
午後合計
29
13(45%)
2(1%)
 
総合計
73
34(47%)
11(15%)
 
 さて、これはあくまでも個人の見立てであるが、半分近くは一級建築士学科試験にも出題される可能性がある。試験問題の作成者は当然その分野の専門家であるから、施工管理技術士についても同じ人物が作成している可能性が高いのである。そういえば、今年の小職の一級建築士「環境設備」の得点は17点であった。これは学科単体では過去高得点である。これも、一級管工事施工管理技術士学習のたまものに違いないのである。
 そして、一級管工事施工管理技術士の即日採点サービスによる結果は48点(60点中)であった。施工管理技術士試験の合格基準は正答率60%であるから、ほぼ合格は間違いないのである。
 ところで、一級建築士学科試験の合格発表は明日なのであった。今年はきわどい点数89点である。はたしてその結果やいかに・・・