一級建築士資格独学散歩道

一級建築士資格取得までの道のりを散文的に綴ります。

31.H30年、今年もさらにトホホな結果に

 このブログの主題は一級建築士試験なのである。その学科試験を7月22日に受験して、即日採点サービスでは89点と出たのであった。90点には届かなかったものの、合格可能性は十分あると期待に胸を膨らませていたのである。しかし、結果は不合格。しかも、実際の点数は90点、今年の合格基準点は91点、つまりわずか1点の差で不合格であったのだ。こんな経験はめったにできるものではない。いや、そもそもこれは必要のない経験なのであった。
 去年の点数は83点であり、合格基準点(87点)との点差は4点であった。合格点との差分では今年は去年よりも3点分のレベルアップをしたといえる。来年もこのままレベルアップすれば、次回の受験ではおそらく93点を獲得できて、めでたく合格できる予定なのである。

 

 さて、ここで小職から一級建築士学科試験に合格するためのとっておきの秘訣を公開しようと思う。それは「合格するまで受験し続ける」というものだ。何を隠そう、これは絶対的な真理といえるのである。
 しかし、こんな当たり前のことがなぜできないのか。それは、受験モチベーションを確保し続ける難しさにある、ということであろう。この問題を克服するためには「受験を楽しむ」ことである。受験を楽しむとは次のことを言う。
1.勉強の工夫を楽しみとする
2.知識を生かせることを喜びとする
 
1.勉強の工夫を楽しみとする
 勉強の工夫を楽しむためには、どうやったら効率的学習ができるか戦略を立てて実行し、そして検証するのである。 そして小職は、工夫した内容をこのブログで紹介しているのである。以前の記事で紹介した通り、次回の受験までにこのブログで独学ノウハウをまとめて紹介するつもりなのだ。そしてその際にその工夫の有効性について検証するつもりである。
 頭をひねって工夫する以外にも、地道にコツコツと事を進める楽しみ方もある。だれしもプチプチと呼ばれるエアキャップをプチプチするのが好きであろう。つまり、この人類共通の習性を利用するのだ。エアキャップをうまく潰せたときのマイクロ成功体験を積み重ねることが、受験モチベーション継続の王道なのである。このプチプチモチベーションに該当するのが、問題集への書き込みだ。白い紙に書き込みがあるだけでも達成感は得られる。逆に白いまんまだとなんだか進んだ気がしないのだ。しかし、鉛筆で書き込んだ問題集は再利用が難しい。消しゴムでいちいち消すのは面倒なのである。そこで、わたしは「チャコペン」なるペンを使う。2週間たつと書き込みは自然に消えるのだ。これは絶対お勧めなのである。
 
2.知識を生かすことを喜びとする
 建築士等の受験勉強をすることで得られる知識は、仕事だけではなく生活にも行かせるのである。先日、空調機などの省エネ指標である「COP」を調べた際に、とある日経の記事に行き着いた。
 その記事では現在の家庭用エアコンの冷暖房能力は過大であり、部屋の広さに一致するカタログスペックの機種を選ぶと、過剰な能力の(つまり値段の高い)機種を選ぶことになる、と書いてある。
 実は今年の夏の始まりに家のリビングのエアコンが壊れ、急きょ購入に至ったのである。リビングの広さは14畳ほどである。ヤマダ電機などでは店員が当然のごとく14畳用を勧めてくる。しかし店頭に並ぶ10畳用のエアコンは、我が家にそれまで設置されていたエアコンよりもカタログスペックが高いのである。10畳用と14畳のエアコンでは5万円近く値段の差がある。一緒にいた我が家の同居人は不安がっていたが、ここは空調に関する知識で押し切ったのである。使ってみると40度近い気温が続く今年の夏でも全く問題なかったのだ。記事によると、エアコンの「○○畳用」というのは一昔前の断熱材なしの戸建て住宅に対するスペックなのであった。
 
 たとえ人工知能やロボットが人間の職業を奪ったとしても、たとえ人類の平均寿命が100歳に到達したとしても、そして気候変動や異常気象が増えても、否、そんな世の中だからこそ、衣食住は人類共通の必須知識である。そして、建築士学科試験は住のほとんどを賄う知識の集合体なのである。ゆえに、一級建築士の受験勉強で得た知識はほとんどの人たちにとって役立つ知識なのである。
 
 というわけで、このブログもしばらくは続く予定なのであった。