一級建築士資格独学散歩道

一級建築士資格取得までの道のりを散文的に綴ります。

シリーズ【独学流一級建築士】番外編「建築法規時間との闘いの克服」

 随分とこのブログを休んでしまったものだ。言い訳はしない。今回思い直してまさにこのシリーズで伝えるべきこと伝えたい。それはこれまで一級建築士試験の得点アップの障害になっていた「建築法規」についてである。
 一度2月で止まってしまったこのブログであるが、この間約5か月、もちろん日々の学習はそれなりにやっているし、模試を既に4回受けている。模試の結果は毎回いまひとつであり90点前後しか取れていない。しかし苦手であった法規はそこそこ点数が取れるようになった。ある意味、法規を克服したといっても大げさではないのである。

 

 では、どうやって法規を克服したのか。もちろん一つには問題のパターンが見えてきたことにある。そして、なんといっても設問の回答手法を変えている。これが大きく影響していると思う。
 建築法規はとにかく時間との闘いなのである。試験時間は105分。つまり1時間と45分である。法規の設問数は30問であるから1問あたりに3.5分を割り当てることができる。1問の選択肢は4枝あるので、1選択肢を50秒程度で読み込みかつ回答の判断をする必要がある。しかし、それはほとんど不可能だ。どうやって時間内に全問回答するか。今回建築法規対策として「2ラウンド法」を提案したい。
 
【1】2ラウンド法
 
 さて、ここからは法規を時間内に全問解くためのベーシックルールを紹介する。名付けて「2R(ラウンド)法」だ。
〔1R〕1ラウンド目は1時間で終了
  ルール1.できるだけ法令集を引かない
  ルール2.必ず正答確度を記録する
  ルール3.高確度回答以降は問題を読まない
〔2R〕2ラウンド目は法令集を引きまくる
  ルール1.正答確度「△」「×」の順に法令集で確認
 
 ではその詳細について説明する。もちろん中にはこの方法ではうまくいかない人もいると思う。この2R法を使うべき人は、法令集を引かなくても半分の問題(つまり15問)については何となく正解を見いだせる人だ。
 
〔1R〕60分
 1R目のルールは設問パターンを見極めて使い分ける。ここからは設問パターンに分けてルールの適用方法を説明する。
 
1.おそらく正答選択肢と思われるもの→問題番号に「〇」
 順番に選択肢を読み込んでいくと、過去問で出現した「これは明らかに間違い(または正しい)」と判断できるものがある。この判断が明確になれば、問題番号に〇をつけて見直しは行わない(2R目で法令集を引かない)。

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2.消去法により残った2問で、正答判別困難となったもの→問題番号に「△」
 上記の1の場合に回答に自信が無ければ次の選択肢を読み判断する。すると2問について正答と思われるがどちらが正答か判断できない場合がる。この場合は各選択肢のうち正しいと判断できた2つには〇をつけ、正答(文章としては誤り)の選択肢に△をつける。問題番号には×をつけて、回答不能状態であることを記録し、2R目で法令集を確認する
 
3.すべての選択肢について正答が不明なもの→問題番号に「×」
 たまに全部の選択肢を読んでもどれが正答か全くわからない設問がある。特に防火区画、避難経路、消防法に関する設問は微妙な数値の違いを確認する必要があるため、ほとんど場合正答を見つけることは難しい。この場合は最初から法令集を引くか、または、選択肢を読まずに問題番号に×をつけて、余った時間で回答する。つまり回答を見つけるために多くの時間を割く必要があるためこの設問のために法令集を読むのはロスが大きいのである。ただし、特に消防法については何度も繰り返して回答することで、法令集を効率的に短時間で正答を見つけることができるようなる。そのため、回答のタイミングとしては1回目の回答時点で法令集に当たるのもよいかもしれない。
 
〔2R〕40分
 2R目のルールは一つだけである。とにかく法令集を引くことで回答確度を高めるのだ。ここからが本当の時間との戦いといえる。ひとつひとつの不明点をつぶして得点を高める作業である。そう思うと本来の必要な作業に集中できると思う。
 
【2】建築法規設問パターン解説
 
 ここからは参考情報と思って読んでいただきたい。法規は設問パターンの構造を理解することで解きやすくなる。30問の設問は前半の20問が建築基準法からの出題であり、残り10問がその他の関係法令からの出題である。
 
1.建築基準法
 建築基準法からの設問20問はさらに前半10問の「手続き系」と、後半10問の「設計系」に分けることができる(これはあくまでも私個人による大まかな分類であり目安ある)
「手続き系」となる最初の10問はほとんどが一般構造や内装制限の文章題となる。たまに採光などで計算問題も出現する。比較的に文章上の不整合などで誤りを見出すことができる場合が多いと思う。例えば準耐火構造や準不燃材料などという単語は本来は耐火構造、不燃材料など厳しい条件に適合していないことによる不適切の指摘となる。
 したがって、ある程度の正答の目星をつけて、回答に自信が無ければ法令集を引くという方法がよい。
「設計系」となる後半10問は、最初の11問目から13問目が構造に関する設問である場合が多い。法令集の対象条文を検索しやすい。また、数値問題が多く含まれているため、最初から法令集を引く方がよい場合が多いように思う。
 16問目と17問目は容積率、建蔽率、高さ制限の問題である。これは直接解いてパスしない。手順に通りに解けば、時間がかかるが確実に正解を導けるからだ。しかし、ある程度難問であると判断されれば途中でパスする覚悟も必要である。
 18問目から20問目は(準)防火地域。建築協定・地区計画、その他となる。出題の範囲として狭いので、過去問が出やすい。ある程度あたりをつけた回答を行い、多少自身が無ければその場で法令集で確認してもよいだろうと思う。ちなみに、法令集で確認済みの設問番号には〇をつけて正答確定した設問として示しておく。これは余計な確認の探索をしないためである。
 
2.関係法令
 後ろの21問目から30問目は関係法令からの出題であり、パターン化されている。最初の3問は建築士法から、以降は主に、都市計画法、消防法、バリアフリー法、耐震改修促進法、からの出題である。出題数が少ないが、検索する対象法令の条文数が多いため、検索に時間がかかるのが「都市計画法」「バリアフリー法」「耐震改修促進法」の3つである。これらの法令からの出題については、過去に出題されていないものであった場合は検索に時間がかかる。そのため、新規の問題が出題された場合はある程度の勘で回答をして、もっとも正答に近いと思われるものから法令集を引いて確認するのが良いと思う。
 
 さて、以上が今年から採用しようとしている建築法規の回答戦略である。ちなみに、今年既に総合資格の模擬試験を4回受験しているがそれぞれ得点が26点、21点、25点、23点であった。去年の模試の得点は20点前後であったので、この回答法により私にとって法規は既に苦手科目を脱したといえる。ただ、これもこれまでの4年間の下積みがあったからであり、毒外の場合は法規については初年度から高い得点を狙うのは難しいと思う。おそらく資格学校ではこのような回答のノウハウを教え込むのではないだろうか。独学ハンディキャップは法規に表れることを思い知ったのである。