一級建築士資格独学散歩道

一級建築士資格取得までの道のりを散文的に綴ります。

9.なぜ独学による資格取得が容易になったのか

 一級建築士資格を取得しようとする時、独学で受験して合格可能なのか、ということが常々話題となる。会社の先輩は、学科試験に関しては独学でも可能だが、製図試験は模擬試験を受けた方が良いと言っていた。しかし、私としては製図試験についても、独学で通したいと考えている。明らかに10年前とは学習環境が違い、インターネットにより独学に必要な情報が簡単に取れるからだ。

 

  特に学科試験についてはそうである。まずは、私が実践した、独学のためのインターネット活用方法を紹介したい。

 その方法は、以下の二つのサイトを活用することである。
 もう利用している人も多いと思う。だからあえて詳しくは説明しない。建築士.comで活用すべきは、サイト上で毎年更新される「Web問題集」だ。しかし、単にWeb上の問題を解くだけではない。次に紹介するツールを活用することで、その効用は大幅にアップする。
 このサイトは、iPhone用のアプリである「i暗記」を活用するためのサイトである。i暗記アプリは、iPhone上で使う暗記ツールだ。科学的に実証されたスキームが組み込まれており、効率的に必要な知識を暗記できる。
 
この「Web問題集」と「i暗記」を合体させた活用の仕方は以下である。
  1. まず、「Web問題集」を解きながら、設問と回答をテキストエディタなどにコピーする。
  2. 次に、テキストエディタなどにコピーした問題文と回答を、「i暗記」のサイトを使って問題集に落とし込む。
  3. 隙間時間に、iPhone上のi暗記アプリで問題を解く。
 
これだけである。
 あとは、電車の中や、暇なときにi暗記を開いて問題を解く。そうすると、自然と学科試験の知識が身に付く。もちろん、構造の応力図を扱う問題には適用できない。というか、やはり構造問題だけは机上で解かなければならない。構造の応力等を求める問題の出題数は6~7問程度であるから、それほど影響はないだろう。いや、それもi暗記で処理したい、というのであれば、i暗記では画像ファイルも取り込めるので、不可能ではない。但し、テキストと画像を同時に一枚のカードに登録することはできない。
 一部の問題はやはり図を示さなければないため、私はパワーポイントを使って、画像とテキストを合成し、それをキャプチャーしてi暗記のカードに読み込めるファイル形式落とし込んでいる。工夫をすればなんとかなるものである。
 
 i暗記のサイトでは、自分が作成した問題集を公開できるが、著作権の問題があるので自分だけが利用するようにする。将来、「建築士.com」と「i暗記」がコラボして、問題集を販売してくれれば直ぐにでも購入したいのだが…